カテゴリ:大藪家 Oyabu's house( 2 )

大枝の大藪家 Oyabu's house (1)

@KCUA-Caféの主材料である土は、京都市西京区大枝西長町にある大藪農園の土塀の土である。
江戸時代から300年近く続く旧家の古い土塀である。

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大藪家は、この辺りの土地が開拓された1700年前後からこの地にあるが、京都第二外環状道路とその側道の建設のため、2010年には取壊しを余儀なくされていた。

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京都の西の出口である沓掛と大山崎をつなぐ西山街道(大山崎街道)沿いに長大な石垣があり、それが大藪家だった。
門の左手に、柿や筍、野菜などを売る店があった。(2008年7月21日撮影)
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大藪家の土塀を右手に、西山方面を望む。
この道は、西山の山すそにある九社神社の参道でもあり、土塀と朱塗りの板壁がなつかしい里山の風情をもたらしていた。(2005年5月12日撮影)
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土塀は、ワラをまぜた土塊を積み重ねる「練り土積み」という原始的な工法でできていた。
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ありし日の大藪家の門。
大藪家は、現在は柿農園や田畑を営んでおられるが、昔は酒の蔵元だった。
敷地は広大で、開拓民のなかでも中心的な存在だったようだ。
江戸期からの門と土塀は、一部補修されたものの、原形はそのまま残されていた。
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土塀の南東部分はかつては街道まで達していた(色のついた部分)。
この部分はのち買い物客用の駐車場になった。
写真は、向かいの松尾家の新築工事の際のもの。(写真提供:松尾家)

⇒大枝の大藪家 Oyabu's house (2)
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by aKCUA-Cafe | 2010-09-01 05:00 | 大藪家 Oyabu's house

大枝の大藪家 Oyabu's house (2)

地域の中心である大藪家では、毎年夏、屋敷の中で地蔵盆が開かれる。
門前から屋敷の奥へずらりと赤提灯が並び、近所のおばあさんたちが集まってきて、ご詠歌をうたう。
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大藪家での最後の地蔵盆。2009年8月22日。
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地蔵盆の際の大藪家の門の夢幻的な情景。
半農村地帯ともいえる大枝の深い闇に、子供たちの歓声がひびく。(撮影:2008年夏)

大藪家では代々、石垣の北側にある北向き地蔵をお護りしてきた。
地蔵盆のとき、地蔵は大藪さん一家の手で屋敷の中に移される。
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2009年8月22日、北向き地蔵最後の移動のために、お祈りする大藪一家。

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大枝・大原野地区には、京都市内ではまれなのどかな里山の風景が残る。
大藪家の南から大原野神社のほうに東海自然歩道がのびている。
「にそと」と呼ばれる高速道路は、地域を分断して、この自然歩道と同じルート上に建設される。

大枝・大原野の失われゆく風景に対して、2005年以来、地域を新たに見直そうとする「大枝アートプロジェクト」が展開されている。
このプロジェクトを通して、われわれは、大藪家をはじめ、地域の人々とさまざまな交流関係を育んできた。

⇒大枝の大藪家 Oyabu's house (1)
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by aKCUA-Cafe | 2010-09-01 04:00 | 大藪家 Oyabu's house


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