外壁の土塗り outside of wall (2):8/10〜8/11

8月10日(火)、足場の完全撤去と、屋根構造の仕上げ

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この日は学生の手伝いが来ず、長谷川直人さんと井上の二人だけだったので、学生でもできる土塗り作業はせずに、残っていた足場を完全に撤去して、たまっていた汚れをとることから始めた。
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土、ワラ、埃がまざったこれらは「ゴミ=不要なもの」ではない。ミキサーで土を混ぜ合わせれば、立派な材料として蘇る(⇒)。
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かくてアクアカフェの制作作業は、公共空間にむき出しになった。

その後、ようやくかたちだけだった屋根のシェル構造の強化に取り組む。屋根は、シートなどで覆うのではなく、同じように土を塗って仕上げるからだ。

屋根をどうつくるかは、建築でもっともむずかしい。見学に来た建築系の人間はみな、屋根をどうするのかと聞いた。人が入れる彫刻的な造形と建築のちがいは、構造を持った屋根の有無にあるといってもいい。
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構造をどう強化するかは、その場で考えて決めていった。
まず柱間を三等分して平行にアーチをつくり、頂点を注意深くそろえて固定していく。
アーチを操作しやすくするため、竹は細目に割ったが、頂点などの要所を相互にしっかり結んでいくと、ぶらさがれるほど強いシェル構造ができた。
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柱や垂木など強い構造材によって支えられる通常の建築とちがって、アクアカフェは、一つ一つは弱く細い要素が全体として集まって頑丈になる。それは建築というより、どこか生きものに似ている。

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8月11日(水)、外壁を塗り終える。

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この日は、芸大の同僚、陶磁器研究室の森野彰人さんが親子で参加してくれた。
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森野隼次君(小4)。さすが陶芸家の息子、飲み込みが早い。
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正面玄関横のこのスペースは、作業の合間の憩いの場。
昼食は毎回、疏水向かいのコンビニに調達に行き、ここで食事する。昼すぎになるとちょうど屋根で影ができるのだ。
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17:56、外壁を全部塗り終える。

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撮影:小林まり絵




壁の復旧 recovery of wall :8/12

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by aKCUA-Cafe | 2010-09-05 14:00 | 制作プロセス process


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