水のゆくえ:8/8 中村哲講演会+8/9 下水道見学会

8月8日(日)、この日は午後2時から、中村哲氏講演会「アフガニスタンにおける国際協力/アフガニスタンでの医療活動、用水路建設、難民救済、農業支援の26年」。

b0205315_147059.jpg
b0205315_147357.jpg
中村哲先生の講演会は、井上がペシャワール会会員で、「水のゆくえプロジェクト」をいっしょに進める中ハシ克シゲさんに紹介し、実現することになった。

講演会終了後、中村先生が建設中のアクアカフェのなかに入ってこられた。工法や土素材について関心を持ってくださり、初めてじかにいろいろお話できた。風貌も朴訥とした話し方も、まさに土のような方だ。

中村先生は今、井上が誰よりも尊敬する「工作者」だ。
彼がアフガニスタンで実践していることは、まさに「生存のエシックス」そのものといえる。彼の命がけの仕事に比べると、われわれのやっていることはなんともちゃちだ。規模だけでなく、生き様、技術と素材、自然と文明、生命と創造活動の関係にかかわる射程の深さにおいても。いや、そもそも第一竪坑を掘削した明治の工人たちと比べると、しょせん展覧会美術の枠の中では何をやっても卑小に感じる。


-----
8月9日(月)、午前中は続けて外壁塗り。午後2〜4時、下水道工事現場見学会。
b0205315_1135474.jpg
この見学会は、もと疏水事務所長の岡本繁樹さん(現・下水道建設部長)の特別のはからいで実現した。
b0205315_1419545.jpg
今回、見学させてもらうのは、河原町分流幹線のシールド工法による工事現場。
大雨のときなどに地下に水をためて洪水を防ぐための地下水道だ。
河原町五条の入口から入って、河原町通の地下を北上、高辻通地下を西に進む。
b0205315_14201524.jpg
内径1.6mと比較的小さいトンネルなので、身をかがめて進む。
2009年9月にはじめて同じシールド工法の現場に入らせてもらったが、びっしりとはられた鉄のセグメントの曲面壁が圧巻だった。

見学会参加者は、中ハシ+井上の「水のゆくえプロジェクト」チームの計16名。学生から60代の人まで。一般公募はせず、口コミで集まった。

このとき岡本さんから聞いた話で興味深かったのは、水は蛇口からいったん出れば「下水」になるということ。
中ハシ克シゲさんがボランティアといっしょにつくっていたのはシンクだから、そこはまさしく上水と下水の境界ということになる。

制作中のアクアカフェの平面モデルが琵琶湖疏水の第一竪坑。これがなければ、第一トンネルができず、第一トンネルがなければ琵琶湖疏水もできず、疏水がなければ近代京都もない、というもの。
その琵琶湖からの水のゆくえは、具体的には京都市内の下水道を通過して、淀川から海に流れる。
つまり、この見学会は、疏水のフィールドワークで始まった「水のゆくえプロジェクト:連鎖する水声+@KCUA Cafe」をとりあえず締めくくるものとして、コンセプト的には完璧といえる。


outside of wall 外壁の土塗り(2):8/10〜8/11

制作プロセス process top
[PR]
by aKCUA-Cafe | 2010-09-05 15:00 | 制作プロセス process


水のゆくえ/アクアカフェ2010ドキュメント


by イノウエアキヒコ

プロフィールを見る

カテゴリ

概要 about
コンセプト concept
場所 site
大藪家 Oyabu's house
峠の茶屋 Touge-no-chaya
土のいえ Earthen house
材料 materials
制作プロセス process
5日間カフェ 5days of café
解体 decomposition
琵琶湖疏水 Biwako Canal
テキスト text
協力者 collaborators
問合せ contact

Link

フォロー中のブログ

つちのいえプロジェクト

最新のトラックバック

検索

その他のジャンル