内壁の土塗り inside of wall (2):8/2〜8/4

8月2日(月)、続けて炎天下で内壁の土塗り。

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作業は、美術館駐車場の資材置き場から土嚢を約16〜18個ずつ車で運ぶ
→土塊を砕く→練る→塗る を延々と繰り返す。
現場に大量の土嚢を積み上げておくスペースはないからだ。

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左官の松下さんにお借りしていたミキサーを返却し、代わりに新しい混練ミキサーを購入。
名古屋トーカイの「ミニ2.5アップダウンミキサー」。同じ0.75KW。ひとまわり小さいが、頼もしい援軍。

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この日は、小清水漸先生が立ち寄られた。
40年前の小清水先生らのが「位相/大地」だったとすれば、僕らのは文字通りの「移送/大地」。
かつての須磨離宮公園に対して、われわれのは岡崎公園の平安神宮の鳥居の下。
「位相/大地」の最後の穴掘りは、土木作業員に重機で手伝ってもらったというが、「移送/大地」に重機の作業員もいない。真摯に手伝ってくれる長谷川直人さんは日焼けして真っ黒である。

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8月3日(火)、続けて内壁の土塗り。

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防音シートをはずす。
先週から、学芸員の人たちに、シートをはずして作業をもっと人に見せるよういわれていたが、人手が足りなかった。これで現場は京都一の観光地を行く人々から丸見えになる。
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炎天下での土塗り。窓まわりを塗る。

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窓は、筋交いとの関係から均等に6つ空けた。
それぞれの窓から、周囲の景観の異なる要素が見える。
窓は、建築の内部と外部をつなぎ、建築空間と場所の内在的関係をつくりだす。
この場所のシンボルである鳥居の中心の紋章が、一つの窓からまっすぐ目撃できることは重要だった。
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松下さんの左官仲間が内部を興味深げに見学。
柱の見えない長くぶ厚い曲面の土壁は、日本の建築には普通見られない。
アクアカフェの実験は、美術、建築、左官の異分野が出会うプラットフォームづくりでもある。
一般の人は、土壁を見て、「なつかしい、私の家も昔はこうだった」とかいうだけだが、プロは構造や工法の特異さに気付いてくれて、いろいろ話が弾む。

京都新聞記者の岩本さんから撮影取材を受ける。8月4日の夕刊第1面に記事が載る(⇒記事)。

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8月4日(水)、内壁を塗り終える。

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今日は学生がたくさん来てくれた。『光・音・脳』プロジェクトのスタッフで、われわれの『水のゆくえ』プロジェクトの映像制作にもたずさわる前田剛志さんも参加。

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16:30、ようやく内壁をすべて塗り終える。
美術館内の"Cafe de 505"のスタッフが差し入れてくださったお茶で乾杯。

制作期間中、Cafe de 505からは、ほぼ毎夕、お茶の差し入れを受けた。
若き女性店長の竹内さんが成安造形大出身で、とても応援してくださった。いつも少人数で取り組んでいるので、ハラハラだったのだろう。


外壁の土塗り outside of wall (1):8/5〜8/7

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by aKCUA-Cafe | 2010-09-05 17:00 | 制作プロセス process


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