内壁の土塗り inside of wall (1) 7/30〜8/1

7月30日(金) 土塗り初日。ようやく土壁の作業に入る。
この日は、夜に藤森照信氏講演会。それまでにどれだけ塗り進められるか。

b0205315_20501742.jpg
ワーク・イン・プログレス中の配置は、美術館入口側にサンプルを提示して、作業内容を明示。
アクアカフェの躯体の右手奥に、土練り作業場(⇒配置図)。
土塗りの作業中も、人はにじり口から自由に中に入れる。ただし汚れる危険と隣り合わせ。
b0205315_20241499.jpg
土壁の土を掛矢で砕く。
別のやり方では、フネに水をはって土くれを浸しておき、自然なくずれを利用する。
砕いたり、崩れたりすることが、再生のためのポジティブな第一歩。
このあたり、絵具作りに似ているか。
b0205315_1928659.jpg
砕いた土に数センチに切ったワラスサをまぜて、ミキサーに入れる。
25日に左官の松下さんからお借りした混練ミキサーがようやく活躍。いつもなら手でやったところだが、炎天下だし、展覧会期は短いし、機械の手を借りるのを自分に許す。
b0205315_20332646.jpg
300年近く前に練られて、ずっと土壁になっていた大枝の土に、大原野のワラを入れ、琵琶湖疏水の水で練る。
土の再生が始まる。
古い土ほど粘るというが、予想をはるかにうわまわる粘り気で、まるでボンドのようだ。
そのため、注意しないとミキサーが止まってしまう。
それをふせぐため、竹ベラをつくって、羽根の回転にうまく合わせて突っ込んで、塊をほぐす。
水は最初にしゃぶしゃぶに入れて、土を順次足していく。
b0205315_20325425.jpg
ミキサーが赤子かウンコのように土を産み落とす。文字通りの土の「再生」。
練った土は一輪車で躯体の内側に運びこむ。
b0205315_2018277.jpg
荒壁塗りは内側から。外から塗ると、内側が乾燥しにくくなる。
コテは使わず、手袋をして手で塗る。コテ板は井上の手づくり。
b0205315_23521346.jpg
二重竹小舞の外側から見た状態。土はじゅうぶんはみ出て竹小舞に食いついている。この中空で乾燥させる。
b0205315_23514042.jpg
藤森先生の講演会準備のため、初日はここまで。慣れてくれば1時間で3平米は塗れる。
b0205315_23525394.jpg
雨がふらないよう祈るばかり。

-----
7月31日(日) 朝10時から夕方5時まで、国際シンポジウム『宇宙・医療・芸術』。作業は休止。

-----
8月1日(月) 朝から続けて内壁の土塗り。

b0205315_030434.jpg
この日は、朝から後藤さんという山科在住の60代の男性の方が土塗りに参加された。彫刻をされているそうで、一週間ほどまえから土塗りをしたいとおっしゃっていた。むろん快諾した。

その後、芸大のOBや学生以外に、通りすがりの左官職人、大工、建築家、外国人観光客から近所の子供たちまで、さまざまな人が作業に飛び入りで参加したが、後藤さんが第1号である。
b0205315_1136686.jpg



内壁の土塗り inside of wall (2):8/2〜8/4

制作プロセス process top
[PR]
by aKCUA-Cafe | 2010-09-05 18:00 | 制作プロセス process


水のゆくえ/アクアカフェ2010ドキュメント


by イノウエアキヒコ

プロフィールを見る

カテゴリ

概要 about
コンセプト concept
場所 site
大藪家 Oyabu's house
峠の茶屋 Touge-no-chaya
土のいえ Earthen house
材料 materials
制作プロセス process
5日間カフェ 5days of café
解体 decomposition
琵琶湖疏水 Biwako Canal
テキスト text
協力者 collaborators
問合せ contact

Link

フォロー中のブログ

つちのいえプロジェクト

最新のトラックバック

検索

その他のジャンル