峠の茶屋 Teahouse on the pass(4)

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大藪家は、いよいよ今年(2010年)連休明けに取り壊されることになった。
大藪さんに迷惑がかかってはいけないので、敷地の一角に建てさせてもらった「峠の茶屋」を、まえもって解体・撤去する。上はその告知チラシ。

お披露目からちょうど一年の命だった。

姿かたちがこの場所から消えるとはいえ、材料は再利用をはかる。

解体作業の前に、解体の儀式を行う。
仕切るのは、地元の建築士で、大枝アートプロジェクト実行委員長の西小路敏さん。
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解体式には、顧問の小清水漸先生(彫刻家・京都芸大名誉教授)も参加くださった。
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テラスから峠の風景を眺めるのもこれが最後。
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作業は、「解体」というより「分解」というべきもので、丁寧に順に部材を取り外していく。
材料は芸大に持ち帰って、「つちのいえ」ほかのために再利用する。

『峠の茶屋』の作業を通して、われわれは、制作と解体の一方通行的関係が、双方の循環的関係に転化することを身をもって自覚した。解体は、同時に新しい素材の獲得でもあり、次の創造への入口なのだ。
これは、これまでの美術や建築を支配する人間中心の創作観からの離脱の可能性を示唆する。
人間にとっては、茶屋の形態は消滅したのだが、材料にとっては、形態から開放され、新たな可能性の地平に移されたのにすぎない。
こうした物質存在の循環性をもっとも高いレベルで体現するものこそ、「土」にほかならない。

この認識は、次のプロセス、「壊される大藪家の土塀の土すべてを救出し、再利用をはかること」へとわれわれを導いた。


 ⇒ 峠の茶屋 トップ Teahouse on the pass top

 ⇒ 材料調達:土、竹、ワラ、水 How to get materials



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by aKCUA-Cafe | 2010-09-02 02:00 | 峠の茶屋 Touge-no-chaya


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