峠の茶屋 Teahouse on the pass(2)

「大藪家の土塀延長」をコンセプトとした『峠の茶屋』は、2009年4月に完成した。
作業がもっぱら毎週木曜の午後だけだったため、完成には半年要した。

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『峠の茶屋』は、かつてあった土塀の跡地に建設され、同じく道路工事で消えゆく周囲の景観との密接な連関の中にかたちづくられた。
円窓からは、真正面に九社参道の石灯籠が見える。
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壁は、土塀に続く西側が日干しレンガ積み、東側が竹小舞下地の荒壁の2種類。
アフリカ風の梯子で2階テラスにあがると、峠の風景が一望できる。
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『峠の茶屋』は、バス待ちや買い物のあと、ちょっと一服できる憩いの場であり、地域の小さなコミュニティ空間でもある。


壁には、次の説明文をかかげていた。
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「この「峠の茶屋」がある道は、西山街道といって、古くから沓掛村と大山崎を結んだ道です。
この峠を北に下りて(国道9 号線を越え)小畑川を渡る辺りが、京都の西の端・沓掛村、南に下りると大原野から長岡京へと通じています。
この茶屋がある大藪家は、江戸時代からこの地にある300年来の旧家で、風情のある土塀に沿って西山の方に向かうと九社神社があり、ここは参道の入口にあたります。かつてこの地には静かな里山の風景が広がり、街道を行く人が一休みする茶屋があったと云われています。
京都第二外環状道路の建設のために、近い将来、この大藪家は取り壊される運命にあります。
失われる美しい土塀と里山の風景を心にとどめるため、私たちは、土塀を延長するように、この茶屋を建てました。
材料はすべてこの土地から得ています。土は旧山陰道の工事現場で分けてもらい、藁は大藪家の田から、木材は取り壊された民家の廃材や大原野神社の敷居、イチョウの木は大原野の大工さんから、石も建て替えられた近所の農家からいただいています。土塀は練り土積みという古い工法でできていますが、竹小舞や左官を含め、こうした伝統的な技術を学ぶことも私たちの課題でした。
円窓から見えるのは九社神社参道の石燈篭です。にじり口を上ったテラスからは峠らしい風景を楽しむことができます(上る際は気をつけて下さい!)。
手づくりの粗野な茶屋、しかもふだんお茶もでませんが、どうかごゆっくりお休みください。」

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b0205315_23443848.jpg峠の茶屋 Teahouse on the pass (3):お披露目茶会 へ

峠の茶屋 トップ Teahouse on the pass top



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by aKCUA-Cafe | 2010-09-02 04:00 | 峠の茶屋 Touge-no-chaya


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